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　主要7カ国（G7）の首脳は12日、オンライン会合を開き、ロシア軍の侵攻を受けるウクライナへのさらなる支援を続けることで一致。岸田文雄首相はウクライナへの250万ドル（約3億4000万円）の無償資金協力などを表明した。一方で、ロシアのペスコフ大統領報道官は、プーチン大統領が毎年年末に行ってきた大規模な記者会見を開かない見通しを明かした。長引くウクライナ侵攻での苦戦が影響しているとみられる。ウクライナ情勢を巡る日本時間13日の動きを中心にまとめた。【デジタル報道センター】

ウクライナ軍、ロシア軍拠点3カ所破壊

　ロシア軍に占領されているウクライナ南部ザポロジエ州メリトポリのフョードロフ市長は12日、ウクライナ軍が露軍の拠点3カ所を破壊したと発表した。ウクルインフォルム通信などが伝えた。メリトポリは露軍の兵站（へいたん）拠点だ。フョードロフ氏によると、ウクライナ軍はメリトポリ周辺の検問所や露軍が対空防衛などに使っていたレーダー基地、露連邦保安庁（FSB）の拠点である複合施設を破壊した。露軍の死傷者は200人以上に達したと主張している。【関連記事】ウクライナ軍、ロシア軍物流拠点の南部メリトポリを攻撃

岸田首相、無償資金協力を表明

　主要7カ国（G7）の首脳は12日、オンライン会合を開き、ウクライナに対するさらなる支援を続けることで一致した。会合後に公表した共同声明によると、G7首脳は、ロシアがウクライナ全土のエネルギー施設など重要インフラを攻撃していることを非難。その上で「（ウクライナの）防空システムおよび能力を提供することに焦点を当てる」と述べた。会合に出席した岸田文雄首相はウクライナに対する250万ドルの無償資金協力などの取り組みを紹介。補正予算措置として、ウクライナや周辺国に対し5億ドル（約680億円）の支援を決定したと説明した。【関連記事】G7首脳、防空中心にウクライナ支援で一致　オンライン会合

ロシア、砲弾の備蓄枯渇が深刻化

　米国防総省高官は12日、記者団に対し、ウクライナ侵攻を続けるロシアが備蓄している砲弾やロケット弾の枯渇が深刻化しているとの見方を示した。他国からの供給などがなければ、来年初めにも問題なく使用できる砲弾などを使い果たすといい、老朽化したものの使用を余儀なくされていると分析した。高官によると、ロシア軍は発射できなかったり、着弾しても爆発しなかったりする劣化した砲弾などを頻繁に使用しているという。【関連記事】ロシア、砲弾の備蓄枯渇が深刻化　米分析　劣化したものを使用か

プーチン大統領、年末恒例の会見予定せず

　ロシアのペスコフ大統領報道官は12日、プーチン大統領が毎年年末に実施してきた大規模な記者会見を開かない見通しを明かした。理由に言及していないが、ウクライナ侵攻で苦戦が続くことから、年内の開催中止を決めたとみられる。プーチン氏はこの記者会見のほかにも、メッセージを発信する多くの機会を設けているが、今年は軒並み実施できず、長引くウクライナ侵攻の影が鮮明になっている。【関連記事】プーチン大統領、年末恒例の会見予定せず　侵攻の影鮮明に