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やっぱりこれは面白い。何回見ても飽きません。

関門海峡の下関側にある壇之浦パーキングから、関門大橋を渡って、門司港レトロ、そして平戸大橋。ロケ地、撮影場所も知っている所が多かったので、こんな所に健さんやビートたけしが来て撮影したんだと感慨深かった。刑務官を定年退職して嘱託の技官として勤める倉島（高倉健）と妻（田中裕子）。病床での二人の会話のシーンは、健さんの昔から変わらない、どことなく人懐っこい福岡県人らしさが感じられる。綾瀬はるかの方言習得は足りなかった。いっそのこと標準語でやった方が違和感はなかっただろう。人の思いに、迷いながらも応えていく。一度決めたら貫き通す。という物語展開は、かねてより任侠映画を含め、健さんにあつらわれ続けて来た役柄だからだろうか、健さん自身も自分に合っていると本作主演を決めたのかもしれない。本作では「あなたへ」という題名に続く、妻がしたためた手紙文の思いに健さんは迷いながらも応えていき、退職覚悟で貫き通す。それにしても妻の先回り手紙は必要だったのだろうか。違和感が残る。いっそのこと無くてもよかったと思う。手紙を放つCGは、それまで積み上げてきたリアリティから視聴者を、ああこれはフィクションなんだと一挙にスクリーンから現実に引き戻す。

妻が亡くなったら、ほとんどの人が悲しみに暮れるだろうと思います、高倉健さんはさすがにベテランらしく表現していると思う。田中裕子が歌っていた曲も初めて聞く感じがした。ストーリーに派手さはなかったが、まあ面白かったです。

ＹＵＩさんのやや拙い演技が、むしろやさしさを演出していた。あまり悲惨なシーンがないことが、むしろ暖かいタイヨウのような雰囲気になっていたと思う。歌が沢山入っていて、得した感じ。本当は、デビューさせて一度ぐらいは大きな舞台で歌ってほしかった。余命間もない人の気持ちは、それを経験した人にしか分からない。その点ＹＵＩさんは、高校の時一度肺癌と誤診され、中退し、好きなことをしようとされたようで、適役だったのではないかと思う。とにかく、全体に温かさの溢れる優しい映画だった。

状態はスレ傷があるもの全編視聴可能でした。残念なのは日本語字幕のみで吹替はなかったところです。明示があれば買わなかったと思います。安かったのでよしとしました。

小学生の頃　夜　親と見た覚えがあって　ふと思いだして見ました。忘れてる場面とか覚えてる場面があり　楽しく拝見しました。　ただレンタル400円は高すぎると思います。

こんな死に至る難病とは知りませんでした。彼氏の男の子が良かったです。

私は竹田城の雲海を見に観光で訪れたが、その時に本作のロケがあったことを知り、旅の思い出に本作を視聴した。物語は富山在住の高倉健が長崎までキャンピングカーを運転していくもので、阪神タイガース優勝で湧く大阪の道頓堀を訪ねた後のシーンが、竹田ロケ。まずは夜に竹田駅に二両編成の播但線の赤い列車が入って来て、駅前に高倉の運転している車がちらりと写る（高倉は写らず）。一転、翌朝のシーンとなり高倉が竹田城を登ってくるシーンから。上まで登り切って、過去に妻となる田中裕子が野外コンサートをする回想シーンとなる。現在は山上には転落防止などのためにロープなどが張り巡らされているが、映画ではそうしたものは写っていない。田中との回想シーンは晴天。回想が終わり、現在に戻って、高倉のアップからカメラが引いていくと、雄大な雲海に浮かぶ竹田城が見え、この時のカメラの引きのタイミングが絶妙で、大きな城跡に立つ高倉の小さな姿が妻を回想する男の哀しみが想われる感動的なシーンになっている。実際、高倉が登城した時に雲海があったかについてだが、最初に高倉が城に上るシーンの背景には雲が見えず（高倉を上方から撮影）、最後に城跡に立つ高倉を下から撮っているときは雲がかかって見えている。雲海がある早朝のうちに竹田城の反対側にある立雲峡から高倉ひとりが立つシーンを撮影し（他の観光客は写っていないので入場制限をしておいて）、また竹田城では高倉を雲があるうちに下方から撮影、最後に雲が晴れてから田中との共演シーンなどをまとめて撮影したのであれば、映画のようなシーンは合成なしに撮影可能。ちなみに竹田で雲海が見られるのは秋の短い期間で、しかも週に２度ほど、日の出からの２時間以内くらいしかない。本作のファンは、雲海シーズンに早起きをして竹田城を訪れることを薦めたい。雲海は見られなくても、田中裕子が歌った場所や、播但線の1-2両編成の列車を見ると映画の気分に浸れることができる。本作は、竹田城に関心がない人でも、亡くした人への想いなどが描かれる秀作で、また高倉と大滝秀治の遺作であることからも一見の価値あり。気を付けたいのは予告編で、この中に映画の筋がわかってしまうシーンが複数含まれている。予告編は見ずに鑑賞したい作品。

名曲チャイナガール聞きたくて買ったのに入ってない！！がっかりーーー

「幸福の黄色いハンカチ」という作品がとにかく大好きで、過去に何度も観てきました。そして、今回この「あなたへ」という作品も同じロードムービーということもあって期待しながら観てみました。この中で一番良かったと思えるシーンは草彅剛が登場し、「仕事を手伝って！」と健さんをこき使うところでした。もし、散骨という目的がなければ、この二人に佐藤浩市を加えた三人で出張販売を続ける珍道中も悪くないなと思いましたね（ちょうど「幸福の～」の武田鉄矢と桃井かおりのコンビのように）。次に印象的だったのは余貴美子が登場する食堂のシーンで、結局のところ、あそこで妻に一番近い年齢の余がその気持ちが一番理解できていたのではと思った。余と佐藤との関係がラスト近くでわかるのだが、それがそのままで終わってしまっているのが少し残念な気がしました。あと、ベテランの漁師役を演じた大滝秀治はとてもいい味を出していました。たしかに、浅野忠信や長塚京三などはこの人たちでなければという役ではないチョイの脇役で、もう少し俳優を丁寧に扱う配慮というものが欲しかった気がしました。この作品に限って言えば、主人公の人物設定が当時の健さんとはかなり離れていて、「相当無理をしているな」というのが痛々しく感じられ、もう少し違う設定に持っていってほしかったと思いました。